伝統釣法

  • Day:2012.09.30 09:52
  • Cat:つり
前回少しだけ話題にした「ビシマ糸」とはこれです。
笠岡近辺の一本釣りの漁師さんは「ヒーシ道具」とか「ヒーシ」と呼んでいます。

これは随分以前に私が使用していた物で、
下の写真のようなテンヤに活きエビの餌を付けてシャクルと
アイナメ、カサゴ、チヌ、スズキそしてマダイ・・・・いろんな魚が釣れるんです。
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12号のナイロン糸にビシ(ガン玉2B程度の鉛)が、約20センチ間隔で巻き付けられています。
これらたくさんのオモリの作用で、たるみを少なくして仕掛けを海底まで垂直に下ろすことが
可能になりますので、水深分の長さよりも無駄に長い糸を送り出す必要がありません。

このことで、道糸にかかる水圧の抵抗をかなり排除することができるので、
海底にコンタクトさせるオモリは軽量なもので充分可能となります。

また、仕掛けのたるみを少なくしていることで仕掛けが真っ直ぐに立つことができるので、
起伏の激しい岩礁帯のポイントでも、根掛かりせずに、そこを棲家としている根魚を
釣り上げることができるわけなのです。


軽いオモリが使えることを端的に表しているのが、
ヒーシに使用するテンヤの号数です。
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これはなんと6号=23g!

もし、ビシのない道糸で同じポイントを釣りこなそうとすると、最低でも15号=56gの大きなオモリ
が必要です。潮が速ければ25号や30号のオモリが必要なことはザラで、そんなに重たい仕掛けを
長時間にわたって器用に扱うことはたいへんな重労働ですし、魚の食いも芳しくありません。


写真のテンヤは昭和50年頃に、笠岡沖一帯を案内されていた沖釣りの船頭さんが作って下さったもので、
私の沖釣りのルーツを記憶しておく物として永い間大切に保管しておりました。

先日のタイラバ釣行の時、塩飽諸島の漁師さんがヒーシを巧に操って、獲物を連発しているのを
目の当たりにして、ツイ懐かしくなって、ここにご紹介させていただきました。

ちなみに、永山丸の船長さんは、優秀なヒーシの使い手でもありますので、
昔を思い出して、もう一度習い直してみようかとも思っています。

タイラバ釣行 永山丸

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定休の木曜日、永山丸さんにお世話になってのタイラバ釣行です。
この時期ともなると、朝はウインドブレーカーなしでは寒いくらいの気温となりました。

北風が意外に強くて、ポイントまでの道中はけっこう波立っていました。
それでも永山船長のアグレッシブな操船によって30分程度でポイントに到着。


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岸からの距離は30m位です。右端の舟は地元の一本釣りの漁師さんらしく
このポイントでよく見かけます。活きエビを使ったビシ+テンヤの仕掛けで、
30センチクラスのマダイや、良型のカサゴなどを次々と取り込んでおられました。


このビシ(ビシマ糸)を使用した伝統釣法については、
別の機会にもう少し詳しくお話ししたいと思います。


期待のかかった朝の満ち潮のジアイは、残念ながら船中沈黙のまま終了。


潮の流れが適度に効いている所はイヤな濁り潮でフグすらアタりません。
澄んだ潮のエリアでは潮の動きが悪く、魚探に映る魚の活性も低い状態で
時間だけが経過してゆきます。

数ヶ所の"らしきスポット"を周ったところで引き潮の動き出すタイミングとなり、
いよいよ本命ポイントへ入りました。

潮色も良く流れ方もまずまずで、だんだんとテンションが高まります。
このポイントは、チャリコ(小ぶりなマダイ)が賑やかなアタリを頻発させる中で
いきなりドスン!と大型のマダイが強烈にバイトしてくることがあって気が抜けません。

また、急潮に加えて点在する岩礁や、小規模な漁礁が連続しているため、タイラバが着底した瞬間に
リトリーブ動作に移らないと、根掛り続出となってしまうという、少々テクニカルなポイントでもあります。

「底が荒いから気をつけてよ~」と永山船長がコール。
返事をしたかどうかのタイミングで、穂先がキュンッ!・・・・とコレはフグでした。
取り込み途中の水中で膨れてしまったのでかなりな重量感、ウォーミングアップになりました。


先ほどのフグの鋭いアタリの出し方から推測すると、
魚の活性は高いのではないかと、つい希望的な分析をしてしまいます。

相変わらずの荒い海底の起伏に、時々軽い根掛かりをしながら打ち返しをしていると
今度は着底からの巻き上げ直後に、グイー!


慌てて撮影したので、尻尾が写ってな~い。IMGP9233_R.jpg
小さいですけどアコウでした。
この25センチ位のサイズのアコウのことをこの辺りでは「ドンブリ」と呼びます。
ヤレヤレ・・これは煮付用にキープです。





船尾を振り返ると、同行のMさんの竿のアクションが皆と違っています。
んんんんん?・・なんと「一つテンヤ」。


フグなどの餌取りがたくさんいるのか、よくよく拝見していると仕掛けが素針で
帰ってくることが多いようでした。
でも、そうこうしているとMさんが大きく竿を突き上げてアタリを捉えた様子。
何やら竿がグイグイ絞り込まれています。

慎重な取り込みで現れた魚はヒラメでした。


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広島県中部の遊漁船ではこの一つテンヤをメインメニューにしているところもあって
そこそこの釣果があるのは聞いていましたが、岡山県での人気は今のところ・・・という感じです。

Mさんは昨年あたりから熱心に一つテンヤに取り組んでおられ、
根魚中心にボツボツと実績を残していらっしゃいます。




木曜日の釣行の様子をブログアップするまでに、
「またボーズ?」とか「釣れんかったんじゃろ?」といった
ご心配??らしきお言葉を頂戴しておりました(笑)


なんのなんの、心配御無用!
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昼前になってジアイと予測されていた引き潮でなんとか50ゲット。
実はここまでで2連続バラシをやらかしていて、冷や冷やモノでの取り込み完了でした。
でも良く見ると、クチビルに比較的深く掛かっているだけで、無理やりなファイトでは
間違いなくバラシていたものと・・・・危ないところでした。


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チャリコ1尾をはさんで、終わったような潮でさらに50を追加。
フッキング状態としては、下顎へ真下からアッパーカットが決まっており、
ビクビクしながら取り込んだ割には、危なげない結果でした。
そんなことならもうチョイ楽しみながら取り込めばよかったし・・・・





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今回もマズいバラシはありましたが、なんとかマダイの顔を見ることができました。

この日の最高気温は30℃近く。
しかし、海を渡って船上を吹き抜けて行く心地よい潮風が、
夏から秋へと、季節が着実に移り変わっている事を感じさせてくれました。



きのうのルーニー

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釣りから帰って、荷物を降ろしていると・・・・
ルーニーが踊り場まで出迎えてくれました。


自宅は3階で、ウチから1階の様子は窓からのぞかないと分かりません。
しかしルーニーは私のクルマの音を上手く聞き分けるのか
私が帰ってくると部屋からダッシュでとび出していくそうです。

階段途中には扉がありますので、一応そこで行き止まりです。

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柵の間から顔を思いっきり出してキャンキャンと!
「早く上がって来てさすってくれ!」というわけです。

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ひとしきり喜びまくるとクルリと向きを変えて
スタスタと階段を上っていってしまいました。

さすが!

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一つテンヤ釣法でみごとヒラメを釣り上げたMさんです。

渋い釣況でしたがなんとか。

ウロコまみれになって先ほど魚を捌き終えて、ホッ・・・・

草取り&清掃

携帯電話で撮影
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草ぼうぼうでしたが、
刈り払機4台とマンパワーで
あっという間に片してしまいました。


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祭りの前の準備作業第一弾終了です。
来週の木曜日は、神輿搬出と綱の絡めが待ってます。
これからがチョッと骨なんよ。